4つの欄が出している数字と丸め方
このツールは「増減率」「前年比」「達成率」「逆算」の4つの欄に分かれていて、数字を入れるたびにその欄だけ計算し直します。結果の右に出る小さな数字は、実数の差です。
| 欄 | 結果の式 | 右に出る差 | 入力例と表示 |
|---|---|---|---|
| 増減率 | (後 − 前)÷ 前 × 100 | 後 − 前 | 1,000 → 1,200 で「+20%」「+200」 |
| 前年比 | 今年 ÷ 前年 × 100 | 今年 − 前年 | 500,000 → 620,000 で「124%」「+120,000」 |
| 達成率 | 実績 ÷ 目標 × 100 | 実績 − 目標 | 目標1,000,000・実績850,000 で「85%」「目標-150,000」 |
| 逆算 | 元の値 ×(1 + 入力した数 ÷ 100) | 結果 − 元の値 | 1,000 と 20 で「1,200」「+200」 |
%の結果は小数第3位を四捨五入して第2位まで表示します(3 → 4 の増減率は「+33.33%」)。差と逆算の結果は小数点以下を四捨五入した整数です。「+」の符号が付くのは増減率の欄だけで、変化がないときも「+0%」と出ます。前年比と達成率は符号なしの比率で表示します。
「前年比」欄の124%と、統計の「前年比1.5%上昇」は別の数字
このツールの「前年比」欄は、前年を100%としたときの今年の割合(今年 ÷ 前年 × 100)を出します。一方、総務省統計局は消費者物価指数の解説で、前年比を「当年の年平均指数(1月から12月の平均)を前年の年平均指数と比べた変化率」とし、次の式で計算しています。
- 変化率(%)=(A − B)÷ B × 100(Aはある時点の値、Bはそれより前の時点の値)
- 前年同月比(%)=(当月の指数 − 前年の同じ月の指数)÷ 前年の同じ月の指数 × 100
- 前年比(%)=(当年の年平均指数 − 前年の年平均指数)÷ 前年の年平均指数 × 100。前年度比は年度平均(4月〜翌年3月)で同様に計算
統計局の定義に合う「前年比○%上昇」「前年同月比○%」を出したいときは、このツールの「増減率」欄を使います。「前年比」欄の数字から100を引いた値と同じです(124% なら +24%)。
率と率の差は「ポイント」で表します。同じ資料では、前年同月比が1.5%上昇から翌月1.3%上昇になったことを「0.2ポイント上昇幅が縮小」と書いています。1.5%から1.3%への変化率(約13%の縮小)とは別の数字です。
出典:総務省統計局「消費者物価指数のしくみと見方 -2025年基準消費者物価指数-」3 消費者物価指数の見方(2026年9月24日確認)
計算例:前年比・赤字からの回復・率同士の比較
| 場面 | 入力 | このツールの表示 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 売上の前年比 | 前年 4,850,000 → 今年 5,320,000 | 増減率欄「+9.69%」「+470,000」、前年比欄「109.69%」 | 前年比9.69%増、前年の109.69% |
| 赤字から黒字へ | 前 -1,200,000 → 後 300,000 | 増減率欄「-125%」「+1,500,000」 | 改善しているのに率はマイナス。「黒字転換、150万円改善」と実数で書く |
| 赤字が半減 | 前 -1,200,000 → 後 -600,000 | 増減率欄「-50%」「+600,000」 | 赤字幅は60万円縮小 |
| CVRの比較 | 前 2.5 → 後 3.1(単位%) | 増減率欄「+24%」「+1」 | CVRは0.6ポイント上昇、相対的には24%増 |
増減率は「前」の値で割るため、前がマイナスだと符号が反転します。前がマイナスのときは、率ではなく右の差で判断します。
率同士を入れると、右の差は小数点以下が四捨五入されて整数になります。2.5 → 3.1 の差は0.6ポイントですが表示は「+1」、2.5 → 2.9 なら「+0」、2.5 → 2.2 なら「-0」です。ポイント差が必要なときは、後の率から前の率を引いて出します。
0・マイナス・小数を入れたときの動き
- 前・前年・目標が0のときは計算しない:0で割ることになるため、結果は「-」のままです。後・今年・実績が0のときは計算され、1,000 → 0 なら増減率 -100%、前年比 0%、達成率 0% と表示されます。
- 逆算の%はマイナスも入る:欄の表示は「%増」ですが、-20 と入れると20%減として計算します(1,000 → 800)。1,200 に -20 を入れると960で、20%増やした値を20%減らしても元の1,000には戻りません。
- 2年連続の増加は逆算を2回:1,000,000 に 20 で「1,200,000」、その1,200,000 に 20 で「1,440,000」。2年で44%増になります。
- 入力欄は自動で整形される:逆算の%欄以外は、半角の数字・小数点・マイナス以外の文字(カンマ、スペース、¥、%など)を取り除き、3桁ごとのカンマを付けて表示し直します。全角で打った数字(1000 など)は半角に直して読みます。小数点以下は入力したまま残ります(12.3456 → 12.3456)。
- 「結果をコピー」は全欄まとめて:計算できている欄をすべて「【増減率】4,850,000 → 5,320,000 = +9.69%」の形で1行ずつコピーします。右に出る差はコピーされません。