このツールが行っている計算
入力は「塗装面積」「塗布量(1Lで塗れる面積)」「塗り回数」の3つです。計算ボタンを押すと、次の順で処理されます。
| 項目 | 計算方法 |
|---|---|
| 延べ塗装面積 | 塗装面積 × 塗り回数 |
| 必要な塗料の量(大きく表示される値) | 延べ塗装面積 ÷ 塗布量。小数第1位に切り上げて表示。予備は含みません |
| 予備10%込み | 必要な塗料の量 × 1.1。小数第1位に切り上げて表示 |
| 推奨缶サイズ | 0.7L・1.6L・4L・7L・14Lの中から、予備込みの量が収まるいちばん小さい缶を1つ表示。14Lを超えるときは「14L缶 × 本数」 |
| 部屋サイズからの壁面積 | (幅 + 奥行き)× 2 × 天井高。窓・ドア分として一律15%を引いた値(× 0.85)を塗装面積の欄に入れます |
塗り回数を空欄のまま計算すると2回塗りとして扱われ、天井高を空欄にすると2.4mとして計算されます。
缶の「塗り面積」を㎡/Lに直す方法
市販の塗料は「この缶1つで何㎡塗れるか」で表示されていることが多く、そのままでは塗布量の欄に入れられません。塗り面積 ÷ 缶の容量で1Lあたりに直します。幅のある表示は、少ない側の数字で割ると不足しにくくなります。
| 製品(メーカー) | 公式の塗り面積表示 | 1Lあたりに直すと |
|---|---|---|
| 水性ビッグ10 多用途(アサヒペン) | 【1回塗り】0.7L:5.0〜6.6㎡/1.6L:11〜15㎡ | 約6.9〜9.4㎡/L(1回分) |
| 水性ウレタンニス(アサヒペン) | 【2回塗り】0.7L:5.4〜9.8㎡ | 約7.7〜14㎡/L(2回分込み) |
| ガードラック アクア(和信ペイント) | 塗り面積(1回塗り)0.7kg:約7㎡/1.4kg:約14㎡/3.0kg:約30㎡ | 約10㎡/kg(1回分) |
表示が「2回塗り」の製品は、割って出した値がすでに2回分の面積です。この値を入れるときは塗り回数を「1」にします。回数を「2」にすると同じ塗料を2倍の量で見積もることになります。容量がkgで表示されている製品は、Lをkgに読み替えれば同じ計算ができます(結果の「L」は「kg」として読みます)。
計算例
6畳程度の部屋の壁(幅3.6m×奥行き2.7m×天井高2.4m)
部屋サイズの計算では、壁4面が30.2㎡、窓・ドア差引後が25.7㎡になり、25.7㎡が塗装面積に入ります。水性ビッグ10 多用途の少ない側の値に近い7㎡/L、1回塗りで計算すると、必要量3.7L、予備10%込み4.1L、推奨缶サイズは7L缶です。予備込みの量が4Lをわずかに超えるため、4L缶ではなく7L缶が表示されます。この製品は1/5L・0.7L・1.6L・5L・10Lの展開なので、実際には5L缶1つ、または1.6L缶3つ(4.8L)といった組み合わせに読み替えます。同じ条件で2回塗りにすると、予備込み8.1Lで推奨は14L缶になります。なお、この製品の用途はしっくい・モルタル・コンクリート壁・板壁などで、メーカーはカベ紙には適さないとしています。
ウッドデッキの床板(3.6m×1.8m=6.48㎡)
ガードラック アクアの約10㎡/kg、1回塗りで計算すると、必要量0.7、予備10%込み0.8(表示は切り上げ後の値)です。予備込みの量が0.7をわずかに超えるので、推奨缶サイズは1.6L缶と表示されます。ガードラック アクアの展開では1.4kg缶(塗り面積 約14㎡)が該当します。床板の側面や根太まで塗る場合は、その面積を足して入力します。
棚や机にニスを塗る(塗る面の合計4㎡)
水性ウレタンニスの「2回塗りで0.7L:5.4㎡」から出した7.7㎡/Lを使う場合、塗り回数を1にすると予備込み0.6L・推奨0.7L缶になります。塗り回数を2にすると予備込み1.2L・推奨1.6L缶となり、必要量を2倍に見積もってしまいます。
推奨缶サイズを見るときの注意
- 缶サイズは0.7L・1.6L・4L・7L・14Lの5種類で固定されています。メーカーごとの実際の容量(5L・10L・kg表示など)とは一致しないため、予備10%込みの量を基準に、手元の製品の容量で組み合わせを考えます。
- 推奨は常に1種類の缶だけで表示され、「4L缶+1.6L缶」のような組み合わせは出しません。
- 缶の判定には予備10%込みの量が使われます。大きく表示される「必要な塗料の量」は予備を含まない値なので、購入量の判断には使わないようにします。
- 予備込みの量が14Lを超えると、14L缶の本数で表示されます。例えばプリセット「外壁用(6)」で120㎡を2回塗りすると、予備込み44Lで「14L缶 × 4缶」です(3缶では42Lで不足)。
- 窓・ドアの差引は一律15%です。掃き出し窓が多い部屋など実際の開口部が大きく違う場合は、壁面積(4面)から開口部の面積を自分で引いて塗装面積に入れ直します。天井も塗る場合は、幅×奥行きを足します。
- 塗り面積は条件つきの値です(アサヒペンは「塗布量・下地・塗り方・気象条件などによって異なります」、和信ペイントは「無塗装木部に塗った場合の目安です」と表記)。予備は10%で固定なので、吸い込みの多い下地では塗装面積を多めに入れて調整します。
出典
- アサヒペン「水性ビッグ10 多用途」製品情報(塗り面積・用途)
https://www.asahipen.jp/products/view/02123 - アサヒペン「水性ウレタンニス」製品情報(塗り面積・注意事項)
https://www.asahipen.jp/products/view/23814 - 和信ペイント「ガードラック アクア」製品情報(塗り面積・用途)
https://www.washin-paint.co.jp/product/type/water-based/guardlac-aqua
塗り面積は2026年9月24日に各社公式サイトで確認した値です。購入する製品の缶やメーカーサイトの表示を優先してください。